MagicLeapの「ライトフィールド」とは何か
MagicLeapの外観と発売時期が発表されました。
もう半分忘れかけていましたが、本当に出るんですね。 価格や入手方法など気になることはいろいろありますが、仕様となっている「デジタル・ライトフィールド」とはなんじゃらほい。
検索してお勉強してみました。
デジタル・ライトフィールド
「ライトフィールド」という単語は、ARでは主に映像の見え方に関係してきます。
通常画像データ、映像データとは、ひとつの焦点でされたものを指しますよね。画像データは1枚のjpg、映像データは数分間の、同じ見え方だけで見られるmpegといった具合に。
画像も映像も、光の見え方を記録したものです。とある時点のとある地点で、カメラに入ってきた光の集合を「点で」記録します。ライトフィールドとはその名の通り「光の場」を意味し、ライトフィールドカメラはカメラに入ってきた光を「線で」記録します。この光線の集合を、ここでは「光線群」と呼ぶことにします。
光線群を丸ごと記録すれば何ができるか、代表的なものは「映像の焦点の変更」です。カメラであればとりあえずライトフィールドを記録しておいて、あとで焦点を変えればいいやーっていうのができるわけですね。
MagicLeapのようなシースルーのARグラスにおいては、使用者の目の焦点に応じてオブジェクトの見え方を変えることができれば、現実感が大幅に向上します。ライトフィールドを使えばそれが可能になるわけですね。
実現方法は色々あるようで、Panoraの記事では「光線をそのまま出力」、funlifeの記事では、「視線トラッキングによって表示画像を随時切り替える」といった方法が紹介されています。
MagicLeapには視線トラッキングが搭載されているので後者なんじゃないかなーと思うのですが、実際どうなるのかは不明です。
参考
原理的な話
Light Field Imaging by Kawaguchi Tatsuya
ところでWikipedia日本語版にはライトフィールドの記事がない。
かみ砕いた説明
Light Field – ARを知ってる風に語るには理解しておいた方がいい最新技術 – FunLife株式会社
その他(ちゃんと読めてないけど、気になる)
https://www.ite.or.jp/contents/annual-rep/1701nenpo.pdf
「空間再生」実現のカギは超高精細技術や安価な光源 - 日経テクノロジーオンライン
誤解だらけの「ホログラム」 それっぽい映像表現との違いは? (2/2) - ITmedia PC USER
from:AmadeusSVX ライトフィールド - Twitter Search
あるしおうねさんのtwitter。いつも勉強させていただいてます。
その他雑感
この辺の知識を系統立てて学べるような、ちょうどいい参考書はないものか。上記リンクの参考文献とかいろいろ当たってみるしかないのかな。